輪廻転生の六道における地獄とは?
今回は日本(仏教)での地獄に落ちる条件・階層についてや、地獄に行かない方法とされることについてまとめてみました。
日本(仏教)での地獄落ちる条件・階層とは?
日本(仏教)での地獄に落ちる条件・階層については、八大地獄、百三十六地獄、六万四千地獄説など諸説ありますが、八大地獄で言えば主に下記の8つの階層に分かれると言われています。
階層 | 地獄名 | 罪 | 刑期 |
---|---|---|---|
1 | 等活(とうかつ)地獄 | 殺生 | 1兆6千臆年 |
2 | 黒縄(こくじょう)地獄 | 殺生、盗み | 13兆年 |
3 | 衆合(しゅごう、しゅうごう)地獄 | 殺生、盗み、邪淫 | 106兆年 |
4 | 叫喚(きょうかん)地獄 | 殺生、盗み、邪淫、飲酒 | 852兆6400億年 |
5 | 大叫喚(だいきょうかん)地獄 | 殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語(うそ) | 6,821兆年 |
6 | 焦熱(しょうねつ)地獄 / 炎熱(えんねつ)地獄 | 殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見 | 5京4569兆年 |
7 | 大焦熱(だいしょうねつ)地獄 / 大炎熱(だいえんねつ)地獄 | 殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人 | 果てしなく長期 |
8 | 阿鼻(あび)地獄 / 無間(むげん)地獄 | 殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人、父母・阿羅漢(聖者)殺害 | ほぼ永遠 |
ちなみにそれぞれの罪は具体的に言えば下記の通りです。
- 殺生:生き物を殺す(人間以外でもアウト)
- 盗み:他人の物を盗む
- 邪淫:不倫や浮気をする
- 飲酒:お酒を飲む
- 妄語:嘘をつく
- 邪見:よこしまな見方・
考え方をする - 犯持戒人:尼僧・童女などへの強姦
なおこれら8つの階層の中でも更に16の小さなフロアに分かれているので、細かく言えば128種類の地獄があるようです。
中には同性を愛した場合でも落ちる地獄(結構深い階層)というものがあったりするわけですが、何か一個人が勝手なさじ加減で決めたローカルルールでしかない気がするのですが・・・
ちなみに私は4つ(場合によっては5つ)の罪を犯しているので、この八大地獄とやらが正しければ最低でも叫喚(きょうかん)地獄以降の地獄行きは確定ですね。
地獄に行かない方法は?
八大地獄説が正しければ、人間は生きていればほぼ確実に地獄に落ちるとされているわけですが、一説には地獄に行かない方法というのもあるようです。
この地獄に行かない方法というのは主に下記のことが挙げられます。
- 念仏を唱える
- 死んだ後に追善供養をしてもらう
- 善行を行う
念仏を唱える
浄土真宗によれば「なむあみだぶつ」と唱えるだけで、地獄には落ちずに極楽浄土に行けるとされています。
しかしのちに親鸞によって念仏を唱えるだけで極楽浄土に行けるわけではないと説かれています。
悪行の限りを尽くした人間でも「なむあみだぶつ」と言うだけで極楽浄土に行けるだなんて、そんなことあるわけないですよね。
ちなみに地獄を抜け出すには、「無明の闇」と呼ばれる暗い心をなくすか破れているかどうかがカギとなるようですが、ここら辺はややこしいのでまた別の機会に深堀りしていけたらと思います。
死んだ後に追善供養をしてもらう
死んだ後に追善供養をしてもらうことで、罪が軽くなり地獄行きを免れることもあるようです。
追善供養をすることによって罪が軽くなる理由が良く分かりませんが、これは恐らく前提として生前に何らかの良い意味での種まきをしておかなければ成立しなさそうですね。
善行を行う
善行を行うことで罪が浄化され、なるべく地獄に行かないように持っていくことはできるようです。
善行に関しては正しい人間としてするべきことであったり、利他的な行動であったりなどと言われています。
これに関しては具体的に何をすべきかは中々難しいと思われますが、個人的には仮に「地獄に行かない方法」というものがあったとすれば、この方法は前述の方法よりも一番しっくりきますし、最も現実的で身近なものではないかと思いますね。
それに加えて悪行(差別など)を控えるというのもワンセットでなければならない感じなのでしょうか。
まとめ
八大地獄の説が正しければ、生きているだけで地獄行きが確定しているであろう我々人間。
ただし善行を心掛けるなどやり方・生き方によってはその罪を軽くさせ、地獄行きを免れるという方法というのもあったりするようです。
どうしても地獄行きは避けたいというのであればそうした方法を実践していくのも良いかもしれません。
私的には八大地獄説なんてものは全然ピンと来ませんが、多分地獄に相当する宿命・運命みたいのはものはあるのでしょうね。
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